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水野年方
  
 水野年方(1866年〜1908年) 左官の棟梁の家に生まれる。若い頃は父親の仕事を手伝っていた。浮世絵師の月岡芳年のもとに弟子入りをしたが、その頃芳年は名うての放蕩者であったので、父親は絵の修行をやめさせてしまった。その後、陶器の絵付けをして生計を助けたが、再び芳年のもとに入り、すぐ芳年から一番弟子としてすべてを任されるほどの信頼をえた。 浮世絵を勉強していた年方自身は歴史上の人物に題材をとった歴史画を描くのが好きだったといわれる。西洋絵画の本を研究をすることによって、自分で洋画の勉強をした。又、渡辺省亭、三島蕉窓について花鳥画も学ぶなど勤勉な性格の人であった。
新しい日本画を目指して日本青年絵画協会が結成された時には若手画家の一人として活躍し、発展改称した日本絵画協会にも参加した。日本美術院が設立された時には特別賛助会員として加わるなど、明治中期の絵画界でも大いに活躍した。
何でも描ける画家として成長した年方の柔らかい新鮮な画風は万人をとりこにし、挿絵、口絵の注文が最も多い画家だと言われている。明治41年42歳の若さでこの世を去った。鏑木清方の師。

2004年3月 茜画廊


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