お知らせ    平成21年2月1日
「国立西洋美術館開館50周年記念事業フランク・ブラングィン展」


 15年前から収集していた版画家で、画家でもあるフランク・ブラングィンの大規模な展覧会〔フランク・ブラングィン展〕2010年2月23日~5月30日が国立西洋美術館で開催されることになりました。
ブラングィンは1867年ベルギーのブルュージュ生まれ、1877年よりロンドンに住みサウス・ケンジントンの美術学校で学び1882年よりW・モリスの工房で働く。
壮大な壁画、橋や教会、労働者達を描いた作品は迫力に富み、けれんみの無い表現は、観る人の心に響く。特にジンク版を駆使したエッチング作品、名木版師、漆原由次郎との共作の「ブルュージュ」1919年限定50部、「10の木版画」1924年限定250部、「ブラングィンのスケッチより」1940年限定50部等、優れた木版画集を創作した。その作品群は大英博物館、ビクトリア&アルバート美術館、W・モリス美術館、エルミタージュ美術館、カナダ国立美術館、アレンテスハウス(ベルギー)、パリ国立図書館、ニューヨーク公立図書館、東京国立博物館、国立西洋美術館等世界の一流ミュージアムが所蔵している。
 野口米次郎や矢代幸男等有力な美術関係者にフランク・ブラングィンの芸術は酷評され、蔑視されたとは云え、最近まで日本のプロ達が誰も評価せず、関心さえ持たれなかった‐‐‐‐‐‐
深く研究もせず、先人達の説を鵜呑みに安易に信じてしまう傾向が日本の美術界で今でもあり、残念なことです。
 (フランク・ブラングィン関係の作品72点在庫あり。)   旧松方コレクション





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