国華による木版画展

2012年 4月12日(木)~5月27日(日)


 国華は1889年(明治22年)10月に高橋健三、岡倉天心、フェノロサらにより創刊された美術雑誌。以来100年以上に渡って刊行され、現在は朝日新聞社が発行している。その目的は東洋美術、日本美術の研究・評論・考証。美術品を木版および写真版に複製し、それは日本のみならず欧米諸国に広く紹介された。学術雑誌として世界に高く評価され東洋美術研究には必須の資料であり、海外の大学、博物館、美術館、美術史研究者らが活用している。複製には日本固有の木版色摺が用いられ、またその他、玻璃版(コロタイプ)の技術も一部使用された。摺り数が100以上とも言われる精巧な多色木版画は美術品としての価値も高い。発行部数も少ない(約200部)ため入手困難で貴重な資料、美術品である。

 今回は茜画廊所有の明治・大正期の国華に掲載された木版画を約80点、展示、紹介、販売いたしますのでどうぞご観覧下さい。



国華表紙  ¾¾ 「本多平八郎姿絵屏風」
国華表紙

彫:泉信吉 摺:和田藤吉
21.7×23.8cm
原画:無款 重要文化財
浮世絵古屏風「本多平八郎姿絵屏風」
当時:尾張 徳川義親蔵、現:徳川美術館蔵

「源氏物語図屏風之一部」  ¾¾ 「平重盛像」
彫:春原和吉 摺:田村鐵之助
21.5×33.9cm
原画:俵屋宗達筆 「源氏物語図屏風之一部」
当時:岩崎小彌太郎蔵、現:静嘉堂蔵

国華162号(明治36年出版)
彫:江川金次郎 摺:田村鉄之助
27.9×21.5cm
原画:藤原隆信筆 「平重盛像」
現:東京国立博物館蔵





 他の作品は、《作品検索&販売》でご覧ください。




茜画廊
三島市東本町1-15-1山川ビル2F
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