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明治3年、元紀州藩士の家に生まれる。14歳にして初代の野村芳国(大阪在住)に師事し、ついで16歳にして二代の芳国につく。そして間もなく野村家の養子となり、芳光と名乗り木版画家として名をなすようになるが、23歳(明治25年)の頃にはビゴーについて洋画を学び、洋風の舞台背景を描くようになり、やがて「鴨川おどり」の舞台背景を描いたりもした。 版画は昭和5年に京都の佐藤章太郎商店より刊行した「京洛名所」がよく知られている。作風は芳国風を受け継ぎながらも、もっとポピュラーなテーマを取り上げ、ビゴー譲りの速写的なタッチで時代風俗を軽快に描いている。 昭和33年、88歳で没した。
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