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竹内栖鳳(棲鳳)
  
竹内栖鳳(棲鳳) 元治1年〜昭和17年 京都で生まれ、湯河原で没。
 幸野楳嶺の門に入り、早くから画才を認められた。日本青年絵画共進会など各種の展覧会に出品。明治33年パリ万国博覧会で受賞、ヨーロッパ各地をまわって、翌34年帰国。棲鳳から栖鳳に号を改め、清新な写生的作風を展開した。  昭和12年第1回文化勲章を受賞した。優れた後進を育て、日本画の数々の名作を残した。木版画については、それが海外向けに作らたために日本ではいまだに知る人は少ないが、明治25年頃より木版画の名作を少なからず創作した。  「棲鳳十二富士」もその一部で、出版元と彫、摺師の名前も同等に巻末に記されているのは棲鳳が木版画の良さを充分知り、彫、摺師の技術を高く評価していたからだろう。(私の手元にある一冊はドイツからの里帰り品である)日本では無視されている栖鳳の木版画は、明治・大正・昭和の木版画の名コレクター Robert O.Muller・メトロポリタン美術館等が素晴らしい芸術品として所蔵している。25作品を途中入れ替えにて展覧いたします。

2002年3月 茜画廊


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