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1934年ウィーンにうまれる。1951年ウィーン芸術アカデミーで絵を学ぶが後に中断。1952年芸術家集団(円環)に加わり、作品を発表。1954年ストックホルムの王立美術学校に学ぶ。1956年チロル版画賞を受賞。1958年にはベルリンのシェルバ画廊で最初の個展を開く。次第にウイーン幻想派の一人として作家活動を進めていく。クリーチの作品世界は、魔法と童話による物語世界の驚異とファンタジーに満たされている。時間的空間的に異質の諸要素が結び合わされているが、他の作家のように違和感に依る緊張とか衝撃的な不協和音はなく、神秘的なロマンの奏でる幻想的で童話的なファンタジーとなっている。その点では視覚的イメージをより文学的イメージによって補完するものである。1966年ミュンヘンのハルトマン画廊での「幻想展」に参加。1969年日本を訪れ東京のグループ展、ドイツ文化協会による「1945年以降のドイツ版画展」に参加。アジア、東アフリカ、南アメリカなどを旅行、旺盛な好奇心を制作に反映させている。
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