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中山正実(1898〜1979年)
  
 神戸市に生まれる。神戸高等商業学校在学中より神戸洋画会(大正4年)会員になった。卒業後、川端画学校洋画科に学んだ、大正10年、第3回帝展に初入選。11年神戸に帰って後、13年渡仏し。昭和2年帰国。在仏中に銅版画およびフレスコ画の技法を習得し、帰国と共に活発な活動を始め、帝展に油彩を発表する一方、銅版画やフレスコ画の制作に従事したが、やがて銅版画を中心とするようになり、昭和35年には日本版画協会の会員となった。昭和54年東京で没。版画関係で特に知られるのは昭和11年頃にカラー・エッチングを手がけていたことで、線と色彩を巧みに組み合わせて幻想的な世界を演出している。

2003年1月 茜画廊


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