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月岡耕漁
  
 明治2年(1869)日本橋の旅籠屋に生まれる。芳年に学び年久と号していたが、芳年の没後尾形月耕に師事し、耕漁の号を得るが、その傍ら、松本楓湖にも学んだ。肉筆の花鳥人物も得意としたが、能に関わった仕事を多く残している。昭和2年(1927)宇都宮の能舞台開きの帰りに倒れ、2月25日死去した。
耕漁には「能楽を題材とせる絵画」と題して大正元年10月の「書画骨董雑」に能楽絵について語った一文がある。其れは能楽絵は能の決まりを守らなければならないが、細部にあまりこだわるべきではなく、写生一点張りではいけない、自分が能画を描くのも能のもつ典雅な趣味に強く惹かれるからだと、能にたいする誇りを込めて語っている。
「能楽百番」(大正10年〜15年)松本平吉初摺版 ムラーコレクション所蔵。 「能楽図絵」(明治31年〜33年)松本平吉版 東京国立博物館所蔵。

2003年1月 茜画廊


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