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麻田浩
  
 昭和6年京都市に生れる。同29年同志社大学卒業後新制作展に出品し37年と40年、新作家賞、41年新制作協会賞を受賞して42年より会員となった。そしてこの間シェル美術賞展、安井賞展、現代日本美術展、京展などで活躍する一方、46年の渡欧後はパリに在住したりして、サロン・ドートンヌ、サロン・ド・メなどにも出品して活躍し、版画関係でも第2回カンヌ国際ビエンナーレ、クラコウ國際版画ビエンナーレなどに出品して受賞を重ねてきた。現在サロン・ドートンヌ、サロン・デ・ボザールの会員でもある。まだ人間が生息していない月面、或いは全てを失ってしまった原風景のような地表を示すのが特色であるが、それらには不思議な慕情が感じられもする。1997年龍安寺斎宮町アトリエにて自殺(享年65歳)。2007年京都国立近代美術館にて「没後10年麻田浩展」。

2003年7月 茜画廊


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